荷物が重ければ、重いほどフィット感に拍車がかかるバックパック

ドイターフューチュラ

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文:髙木律子(日本山岳ガイド協会認定・登山ガイド)

本ページの内容はインプレッション記事のため、使用者個人の感想を含んでおります。
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ドイター・フューチュラの背面には、空間があって汗で湿った空気は新鮮な空気と交換される。これはドイター社が1984年に初めて開発した特許技術。

背中が涼しければ体全体からの発汗量も減る

私は季節や宿泊形態、山行日数によってバックパックを使い分けています。
日数が多い場合やテント泊の場合は大きい容量で、また積雪期にはスキーを取りつけられるモデルで、用途に応じて選ぶことで、山行がより快適で機能的になるからです。

私が持っているフューチュラは、夏期の登山に背負いたいなと思うバックパックです。
いちばんの特徴は、背中に直接当たる部分がメッシュになっていること。フューチュラは、バックパックと背中との間にメッシュパネルがしっかりと張られているため適度な隙間が空いていて、そこに空気が左右から(22〜35Lモデルは下部からも)流れ込む構造になっています。そのおかげで背中に熱がこもらず涼しく歩くことができ、汗が減ることで疲労も軽減されるように感じられます。背中が涼しいから体は体温調整で汗を無駄に排出しなくて済みますから、背中だけでなく体全体から出る汗の量も減るのを実感しています。


スプリングスチール(バネ鋼)のフレームでテンションを掛けて頑丈なメッシュを張っているから、荷物を入れたときに最適な間隔が確保される。しっかりとしたフレームは荷重を腰へと伝達する。

しっかりとした構造。背中の隙間は荷物を背負ってもつぶれません

メッシュは頑丈なフレームで張ってあってとても安定感があります。このフレームはパックの荷重を腰にしっかりと伝達してくれていてヒップフィンでパックを支えることができます。クッション性に富んだヒップベルトやショルダーストラップは体を包み込むようにデザインされていてフィット感が高く、体の一部のように背負えるところが気に入っているところです。背中と荷室の隙間ですが、パックに何も入れていないと間が空きすぎかなと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、登山には必ず荷物が必要です。ハイキングの荷物を入れたときにしっかりと通気性を確保できるかが大事なんです。


ドイター・フューチュラは、夏に背負いたくなるバックパック。蒸し暑い日も快適な登山が行える。

背面通気性だけじゃない。使い勝手も大事。

これまで北アルプスの唐松岳や燕岳など、多くの山行でドイターのフューチュラを使いました。小物はトップリッドにきちんと収納。本体は2気室でジッパーからアクセスができてバックパックの下に入れた荷物が取り出しやすく、両サイドのポケットも大きめで使いやすいので、とても便利でした。ボトム部分にジッパーポケット式で収納されているレインカバーも嬉しいですね。登山からハイキングまで、幅広く使える逸品です。


photo髙木 律子(たかぎ・りつこ)
長野県白馬村在住。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド、信州登山案内人、尾瀬認定ガイド。
20代後半から登山を始め、尾瀬でトレッキングガイドの仕事を経験。その際お客様にとても喜んでもらえたことに自分が感激し、ガイド業へ進むきっかけに。現在、夏期は北アルプスや八ヶ岳、尾瀬を中心に登山やトレッキングのガイドを行なう。