バイクツーリングに手放せないもの。

ドイター・バイク(自転車)用バックパック「レース」

文・田中弾

本ページの内容はインプレッション記事のため、使用者個人の感想を含んでおります。

最速&軽快ツーリング向けのコンパクトな「レース」

 最近、ロードバイク(自転車)で出かけるときに、出番の多いバックパックがドイターレース。春先に手に入れて以来、ツーリングの頼もしい相棒となっているモデルだ。
 本音をいえば走行中に荷物は持ちたくないのだが、一日100km以上走るツーリングではそうはいっていられない。ルートに山道が入れば防寒用ウエアが必要になり、コンビニがなさそうな場所なら補給食もほしくなる。それに、道に迷ったときのマップなども、身の安全上用意しておきたい。さらにいえば、出先でいただくパンフレットは旅のいい記念になるし、お土産を買うことも……。
 そういった理由から私のツーリングではバックパックが必要で、中でも「レース」には2つの大きな魅力がある。

ジャストサイズな大きさとバイク(自転車)専用設計

背負っていることを忘れてしまうようなバランスのいいフィッティング。背中に乗っているため重さを感じにくい
 ひとつ目は、手ごろな大きさであること。容量10リットルなら、前述した荷物がすべて入ってなお、まだ少しの余裕がある。実際の経験からいえば、輪行袋、泊まり用のパンツ&Tシャツ、平地歩き用の換えのシューズまでも入る。必要十分&コンパクトな仕上がり、日帰りから一泊二日のツーリングまで対応するジャストサイズがいい。
 バックを横から見た形状は、三日月のような縦長デザイン。これは背中に荷物の重さを分散させるためと、前傾姿勢時にヘルメットとバックが当たらないようにという工夫から。こういった細かな配慮もありがたい。
「レース」は、ライディングを邪魔しないコンパクトなサイズ。日帰りから一泊二日のツーリングまで使える。 内側にはメッシュのポケットとハイドレーション用の荷室をそなえる。底面にはレインカバーも収納される

知ってしまうと手放せないドイター独自の背面通気性

2本のウレタンパッドは背中への当たりもソフト。中央(背骨の部分)を通気用に用いることで、ムレも大幅に軽減される
 2つめは、ドイター独自の背面システムであるエアストライプシステム。バイク用モデルの「レース」にも、この定評あるテクノロジーは取り入れられている。一度この快適性を体験してしまうと、もう他を考えたくないというのが本音で、背負っている時間が長くても明らかに疲れにくい。荷物を背中に軽くちょこんと乗せているようなフィーリングは、たとえ荷物はもっていても、快適性&運動性は極力犠牲にされていないことを実感できる。
 ちなみに、ドイターは「レース」だけでなく、他モデルにもこの背面システムを使った、容量の異なるタイプがある。ロードバイクでの最速&軽快ツーリングなら「レース」が一番身軽でオススメだが、あとは自身の使い方と照らし合わせて選べばいい。
 時おり、自転車乗りの間で「どんなバックパックを選べばいいいか?」という話題があって、キャリアのある人の多くはドイターと答える。実をいうと、私もその話を聞いて使ってみたクチだ。ただ、これは信じてよかった。もう手放せないワードローブのひとつになっている。

田中弾
1973年生まれ。自転車・オートバイ雑誌の編集人&書き手。『ファンライド』(ランナーズ)などで活動中。東京都在住。