1892年(明治25年)、スウェーデンの燃焼器具ブランドとして誕生したPRIMUS。当時一般的だったパラフィンを燃料とするストーブを改良し、煤(スス)の発生が抑えられる燃料圧縮気化燃焼という画期的な技術を作り出しました。PRIMUSは、誕生から100年以上の歴史の中で、偉大な冒険の重要な装備としてはもちろん、人々の日常的な用途の支えとなることを目指し、さまざまなテストと厳しい品質管理を経て研究開発を続けています。
2020年に登場した「エッセンシャルトレイルストーブ」は、はじめてストーブを使用してみたいと思うエントリーユーザーでも、手に取りやすく、シンプルで、安心してお使いいただけるデザインと機能をもたせました。使いやすさ、壊れにくさ、手軽さ、そしてお求めやすい価格設定まで、あらゆるクオリティを追求したPRIMUSの新たなチャレンジを、ぜひお手元で実感してください。
エッセンシャルトレイルストーブを開発するために重ねた試作品の数々。
PRIMUSに在籍して14年の経験をもつ技術開発責任者のエリック氏。大学で機械工学を学び、エンジニアとして活躍中。
ストックホルム郊外にあるPRIMUSオフィスの地下ラボには、生産工場で実際に使用されている機械や工具を用意し、本社の技術者達の手によってプロトサンプル製作が行われている。
(上)ストーブ開発のためのパイプ材や板材などの素材を組み合わせて試作を重ねる。(下)フィールドで信頼のおけるパートナーであるためには、「Made in Europe」であることが大切と考え、PRIMUS製品は厳しい品質管理の下、生産拠点となるエストニアにある工場で生産されています。
ラミナー・フロー・バーナー
エッセンシャルトレイルストーブに採用している「ラミナー・フロー・バーナー」とは、バーナーヘッド内部に空気取込孔から得た酸素とガスが混合する独自技術を採用した新たな燃焼システムです。
これにより従来の直結型ストーブよりも混合管の長さを短くすることが可能になり、安定感を高める低い重心設計が可能となりました。
火口を3分割する形で配置されたゴトクが、風の吹き抜けを抑えながら高い防風効果を発揮します。たとえ区切られた1ヵ所が消えても、他の2カ所は燃焼を続けることで、ストーブすべての火が消えてしまうことを軽減します。
高い安定感のある3本のゴトクは、グラつきやガタつきがなく、高い安定感で使い続けることができます。火口から出たパワフルな炎は、クッカーの底部全体に美しく広がり、熱伝導のムラを軽減します。また、安定した炎と広口に設計したバーナーヘッド部の輻射熱が、湯を沸かすための熱エネルギーとしてクッカーに伝わります。
軽量性を考慮した折りたたみ式のワイヤーつまみは、グローブをしたままでも細かい火力調節がしやすく、折り畳んで収納することができます。
プリムス エッセンシャルトレイルストーブ
¥5,280(税込)