ムーンライトチェア 徹底解説

このムーンライトリクライニングチェアは、軽量コンパクトはもちろんですが、快適性と、耐久性をとにかく追求したキャンプ用チェアです。
まずお伝えしたいのは、製品名にもなっている「リクライニングシステム（特許出願中）」です。このチェアのためだけに開発された特注の金属製リクライニング用パーツによって、スムーズな角度調整が可能となっています。しかも、わざわざ一度立ち上がらなくても、チェアに座っている状態で角度調整ができる。これが地味なんですが実際に使っているととても便利。

背もたれの角度は無段階に変えられるので、食事やノートパソコンでの作業、気ままなリラックスタイムなど、シーンを選ばずにいつでも使えます。しっかりどっしり座りたいときは背もたれを立てて、とにかくゆったり座りたいときは、背もたれを倒せばいい。1脚であらゆるシーンに対応できる、とても優秀なチェアなのです。

次に、シートとフレームを接続するボール&ソケット式コーナーアタッチメントも紹介させてください。
一般的なコンパクトチェアでは、袋状になったエンド部分にフレームポールを差し込むことで組み上げます。その際、上手に力をいれて差し込まないといけません。

このムーンライトリクライニングチェアには、4隅に独自のコーナーアタッチメントを備えています。このソケット式のアタッチメントにフレームを差し込んでシートとフレームを接続するのですが、本当に差し込むだけなので力を入れる必要がありません。誰でも簡単に組み立てられる構造になっているのです。

このコーナーアタッチメント、単に組み立てやすいというだけではありません。先端がボール状になっているため、4隅が完全に固定されるのではなくフレキシブルに動くのです。ですので、どんな体格の人でも圧迫感なく座ることができますし、体の動きに合わせてシートが動いてくれるので長時間座り続けていても疲れにくいのもメリットです。

そしてシート部分も妥協しません。このチェア専用に特注した、メッシュシートが絶妙なフィット感を生み出します。継ぎ目は作らず、1方向にのみわずかに伸縮する仕様で、体型や体格などに関係なく、快適に座れるようになっているのです。「伸縮する＝伸びて座り心地が悪い」と思われるかもしれませんが、伸びすぎることはない”いい塩梅”な座り心地に仕上がっています。

メッシュシートには利点も多く、まず「濡れにくく、濡れてもすぐ乾く」ので、雨の日や夜露が多い時期のキャンプでも安心です。さらに、「汚れにくく、汚れても躊躇わずに洗える」ため、キャンプはもちろんですが、様々なアクティビティにも気軽に持って行くことができます。

メッシュ素材は面で風を受けにくいので、他のチェアに比べて「風で飛ばされにくい＝焚き火にダイブしにくい」ので、キャンプ中の悲しい事故を避けやすいというメリットもあります。

また、その通気性は夏場の「蒸れ」にも強く、汗をかきやすい夏キャンプでも快適に座っていられます。

また、別売にはなりますが、冬場の寒い時期には小型のクローズドセルシート「チッパー」との併用がおすすめです。チェアの座面にチッパーを敷くことで暖かく座ることができますし、クッション性も高まり、より快適にお座りいただけます。このチッパーは単体でも使用でき、持ち運びしやすいサイズ感ですので、公園へのピクニックのようなちょっとしたお出かけでも活躍します。
また、このチッパーも環境に配慮された製品（クローズドセルマットレス製造時の端材を再利用して作られている）です。

自慢の耐久性もご紹介させてください。コンパクトな軽量チェアにはハブ（チェアのフレームを固定するためのパーツ）が必ずあって、このパーツの耐久性がチェアそのものの耐久性につながっています。

一般的なコンパクトチェアの多くは、ハブ部分が樹脂製のパーツになっています。

一方で、このムーンライトリクライニングチェアでは、鍛造アルミ製のハブを装備しています。鍛造アルミは、クライミングギアで使われる製法で、耐久性は折り紙付き。使用する素材もアルミ合金の中でもプレミアムグレードの6061シリーズを用いていますので、高耐久なチェアに仕上がっています。

また、シートを支えるアルミフレームにもこだわりました。
一般的には、チェアを構成するフレームは全て同じ口径のものを使用した方がコストが下がり、販売価格も抑えられます。

しかし、「フレームの高耐久性＝安全に座れること」を第一に考えると、フレームの口径を統一するよりも、各部にかかる負荷に合わせたものを使用した方がより耐久性の高いプロダクトになります。例えば、このムーンライトリクライニングチェアでは、最も負荷がかかるシート下部分には大口径で楕円系のフレーム、4本の脚には直径17mmのフレームを使用しています。

※一般的な軽量キャンプチェアのシート下や脚部に使われるフレームの直径は12~14mm。

一方、あまり負荷がかからない背中側にはスムーズなリクライニングとしなりによる快適性を重視して少し細めの13mmのフレームを使用しています。

もちろんその分価格に反映されてしまいますが、使用頻度も高いチェアですから、より安全に座っていただきたい。そもそもが安くはないアウトドアチェアですので、より長くご愛用いただけるものにしたい。そんなNEMOも思いの詰まった、妥協なし、こだわりの一品になっています。

以上が快適性・耐久性から見たこのムーンライトリクライニングチェアをおすすめしたい理由になりますが、まだまだ他にもこのチェアの良さがあります。

まず、軽量・コンパクトということ。リクライニングにコーナーアタッチメント、動荷重136kg（体重136kgの人が立った状態からチェアに腰掛けることを想定したアクション付きの荷重テスト）という快適性や耐久性に重きを置いたモデルにはなっていますが、最小重量はなんと850g。コンパクトなアウトドアチェアとして十分すぎるほどのスペックではないでしょうか。

そしてキャリングケースにはジッパーを採用し、ゆとりのあるサイズ感になっています。組立時はもちろんのこと、収納時にわずらわしさを感じにくい仕上がりです。

また、シート部分には100％リサイクル素材を使用しており、シートとリクライニング金具はブルーサイン®認証取得済み。環境保護にも十分配慮したチェアとなっています。
NEMOのベストセラーチェア「スターゲイズシリーズ」の特長である強度と快適性をそのままに、携行性を高めたこだわりのムーンライトリクライニングチェア。ぜひ一度試していただきたい、おすすめチェアのご紹介でした。最後までご覧いただきありがとうございます。
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