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キャンプで眠れない?キャンプ中にぐっすり眠るための方法まとめ

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キャンプで快適に眠るコツ

NEMOは17年間、睡眠にこだわり続け、アウトドアのあらゆる条件下で快適に眠れる方法を探ってきました。機会を作ってはフィールドへ出かけ、装備をテストする。時には自宅や裏庭でも新しいシュラフやスリーピングパッドを試す。とにかくアウトドアシーンでの睡眠向上に挑んできました。
このページではそんな私達が見つけ出した、明日からの冒険を最高のものにするために欠かせない、アウトドアで快適に眠るコツをご紹介します。

安らかさ vs. 落ち着かなさ

まず、「快眠」について考えてみましょう。快眠できる=心安らかに眠れているということ。逆に言えば、そわそわして落ち着かない状態ではぐっすりと眠ることはできません。この落ち着かなさの原因は不快感や不安感、過度な刺激などが挙げられます。これらの睡眠を妨げる要素を取り除くことができれば、穏やかで安らかに眠ることができるのです。

キャンプでの睡眠は最高の睡眠体験のポテンシャルを秘めている

キャンプでの睡眠は、家よりも良い眠りをもたらしてくれる可能性があります。というのも、外で眠る時点で、安眠に必要な要素であるなんらかの「活動」と「運動」をすでに行っていることでしょうし、それにより体が休息を求めているからです。
そして、とにかく集中したり注意を払ったりする必要のある活動をすることが理想です。例えば、大きな壁を登ったり、危険なトレイルを歩いたりするなど、精神的なエネルギーをすべて使うくらいの活動レベルが望ましい。こういった活動への集中は、日常生活でふと頭をよぎりがちなちょっとしたモヤモヤを寄せ付けません。

※ちょっとしたモヤモヤ=「来週の火曜日の会議にどう備えようか?」「大事な資料がまだ仕上がってないが大丈夫だろうか?」のような心配事など。

日常から離れ、脳を別の場所で働かせ、意識をリセットする。その日の冒険を思い返したり、お気に入りのキャンプ道具に囲まれたり、焚き火で料理をつくったり。そんなときに、どうしようもないモヤモヤが付け入る隙などありません!アウトドア活動ではこのようにして睡眠の重要な要素である「心の安らぎ」を手に入れることができるのです。

快適な眠りのための環境づくりをしよう

このように身体の準備ができたら、睡眠を取るための環境づくりをすることをおすすめします。どうすれば自分が余計なことを考えずに眠れるのかを考えて、実践することが熟睡への近道です。次第にこの環境づくりが「自分だけのキャンプの流儀」として楽しめるようになりますし、深い眠りも獲得できるようになるのです。

眠りのための環境づくりチェックリスト

環境づくりの方法は人それぞれですが、一例として私たちのお気に入りのヒントをリストアップしてみました。これらを参考に実際に自分用のリストを作ってみてください。いずれ無意識レベルで実践できるようになりますし、それに伴ってより安定して深い睡眠を取れるようになるでしょう。

快眠は場所選びからすでに始まっている!

  • 平らな場所を探しましょう:キャンプの夜、微妙に頭側が下がっていたり、斜めに傾いている状態で眠ることほど辛いことはありません。可能な限り木の根や石ころのないフラットな地面を探しましょう。
  • 迷惑な騒音を避けましょう:フリーサイトなどにテントを張る場合、どこに張るのが良いのか、よく周りを観察しながら決めましょう。静かに過ごしたいのであれば、人混みから少し離れた場所を探して設営すると良いでしょう。
  • ホワイトノイズは快眠の味方:川のせせらぎや海の波音にそよ風のかすかな音。これらの自然の音はホワイトノイズと呼ばれ、より深い睡眠にいざなう効果があります。
  • 動線を確認する:テントの向きを決めるには動線を考えることが大切です。夜中にトイレに行くときや、朝起きて身支度をするときに、最適な出口を確保できるようにしましょう。

安全対策と安心感

  • 手近なところに物を置こう:メガネやヘッドランプ、水筒など、夜中に必要になりそうなものは、すぐに手が届く場所に置いておきましょう。テント内のポケットやシュラフの隙間などを利用するのが良いでしょう。また蓄光素材のものは夜間でも探しやすいので上手に活用しましょう。
  • 貴重品の置き場所を決めておこう:財布や鍵、スマートフォンなど貴重品は適当に置かずに、しっかり場所を決めてしまっておきましょう。財布をどこに置いたかわからないと、ウトウトしたときにふと気になって眠れなくなった、なんてこともあります。
  • いつでも靴を履けるように準備しておこう:トイレや緊急時など、夜中に起きなければいけないこともあります。そんなときに備えて、テントの前室にいつでも履けるように靴を揃えておくのがいいでしょう。

自分にとって眠りやすい姿勢を見つけよう

  • 枕を持っていこう:枕は旅の道具の中でも最も軽視されているギアのひとつ。しかし実際にはなくてはならないアイテムです。何ヶ月もトレイルを歩いたあとに「枕があれば…」と嘆くハイカーも少なくありません。その重量に対してもたらす恩恵がとても大きいアイテムですからぜひ持っていってください。なお、NEMOには快適なピロー「フィッロ」シリーズがありますので一度ご覧ください。
  • サイドスリーパーならクッションを:追加しよう:もしあなたがサイドスリーパー(横向きに眠る人)なら、膝の間に入れるものや、抱き枕になるものがあるとよりリラックスできます。また、NEMOのスプーンシェイプのシュラフは横向きに寝るために設計されていますので、シュラフを検討してみるのも良いでしょう。
  • マットの硬さを自分好みに:知られているようで実は知られていないのですが、マットはパンパンに膨らませる=快適ではありません。ご自身の好みの硬さになるように空気を入れたり抜いてみたりすることで自分にとって一番快適なマットにできるのです。NEMOのマットには指一本でマットの硬さの微調整ができる専用のバルブが搭載されています。

温度調整もキャンプでの快眠への第一歩

  • シュラフを事前に暖めておこう:寒い時期のキャンプであれば、湯たんぽやぬるま湯を入れたボトルをシュラフの足元にセットしておきましょう。また、シュラフの中に翌日着る衣類を入れておくのも手です。シュラフの中は暖かくなるし、翌朝の着替えも辛くなく、言うことなしです。
  • シュラフ内の温度を調節しよう:夜中に暑くなりすぎて目が覚めることもありますよね。シュラフの中にインナーシュラフ/ライナーを入れて温度を調整する方法もありますが、シュラフの足側にジッパーがあるシュラフを選べば、中で熱くなりすぎた足を外に逃がすことができます。NEMOシュラフに搭載された独自開発のベンチレーション「サーモギル」は胸元のジッパーを開けることで、冷たい外気を進入させることなく内部の熱気を緩やかに排出することができ、より簡単に体温調節が可能です。

天候や生き物、自然現象への対処法

  • 荒天への事前の備えを:まずテントの前室に水たまりができそうな箇所がないかチェックしましょう。荒天の可能性がある場合は、しっかりとガイラインを使ってペグダウン・ロープダウンを行い備えます。もし夜通し快晴だと確信が持てるのであれば、テントのフライシートをつけずに眠るのも良いかもしれません。星空を眺めつつ、夜風を感じながらのテント泊も乙なものです。
  • 虫対策を万全に:夜通し蚊に煩わされて眠れない。こんな経験、キャンパーなら誰しも一度はあるかもしれません。言わずもがなですが、テントの出入りはもちろん、ジッパーのうっかり締め忘れにご注意を。
  • 結露に備えよう:結露の起きやすさは、その日の湿度や自分の呼吸、どんなテントを使っているかなどによって変わります。換気はもちろんですが、ウェアや濡れて困るギアが湿気を含んでしまわないように、インナーテントの壁からなるべく離すようにするのも重要です。

寝る前の体に関わるケア

  • たかが着替えと侮るなかれ:パジャマ代わりに洗濯済みの清潔な着替えを準備しておきましょう。たかが着替えと侮るなかれ、きれいなウェアに変えるだけで快眠度合いが断然変わります。ぜひお試しあれ。
  • 汗を流すor拭き取る:暑い時期やアクティビティをしたあとのキャンプなら、なるべくシャワーを浴びましょう。汗を流してキレイにするのが快眠への一番の近道です。シャワーがないキャンプ場であれば、汗ふきシートなどを準備しておくのも◎。シャワーとまではいかなくても、肌のベタつきが取れるだけでかなり寝心地が変わってきます。
  • 歯磨きも忘れずに:歯磨きをせずに眠ったことはありませんか?口の中に違和感や不快感を感じると思っている以上に寝入りが悪くなるものです。何はなくとも歯磨きは忘れずに。
  • 大人も寝る前にはトイレに行きましょう:テントに入る前にトイレを済ませるのが最後のひと仕事です。子どもだけじゃなく、大人も寝る前には必ずトイレに行きましょう。ちなみに、もし寝ているときにトイレに行きたくなったら、さっさと行ってしまいましょう。寝袋から出るのは億劫ですが、何度も目が覚めるよりはるかにマシです。
  • 水分補給をし過ぎない:就寝前の2~3時間は、水分補給に気をつけましょう。ワインやビールは体内を移動し、トイレに行きたくなるだけでなく、深く安らかな眠りを妨げてしまいます。
  • 遅い時間に食べ過ぎないように:寝る間際に消化しにくい重い夕食を食べると、消化不良を起こし、入眠しにくくなります。登山に伴うテント泊では特に、早めの時間にヘルシーでタンパク質を中心にした夕食を食べましょう。寝る間際にお腹が空いたら、ドライフルーツやナッツなどを少量食べるようにしましょう。
  • 念の為に痛み止めを持参しよう:日常と違う動きをすることや体力の消耗から、身体の不調や痛みを感じることもあります。そんなときのためにも、使い慣れている痛み止めや湿布を準備しておくのもよいでしょう。

雑念を排除するためのいくつかの方法

  • お守り代わりの耳栓:オンシーズンのキャンプ場では、どうしても周りの音が気になって眠れなくなることもあります。そんな時に備えて耳栓を準備しておくと良いでしょう。しかし、周囲の音が聞こえなくなる=とっさの安全管理が難しくなるので、安全なキャンプ場以外では気をつけた方が良いかもしれません。
  • アイマスク:光の影響を受けずにぐっすりと眠りたい時にあると便利なアイマスク。夏のような日の出が早く、日の入りが遅いようなシーズンに重宝します。耳栓同様、他のキャンパーの灯りがどうしても気になって眠れない!なんて時にあると良いでしょう。
  • スマホの画面にさようなら:これはテント泊に関わらず、自宅での快眠にも大事なことです。スマホなどの画面の光は脳を刺激し覚醒させてしまう=睡眠リズムを乱してしまいます。就寝前1時間前にはスマホの画面を見るのをやめる習慣を身につけると良いでしょう。

安心とくつろぎも重要

  • 睡眠前のティータイムで気分を落ち着かせよう:寝る前に温かいお茶を楽しむことは、体を温め、ほっと一息つける癒やしの時間です。カモミールやバレリアンなど、鎮静作用のあるノンカフェインのハーブティーを選ぶとより効果的です。また、ラベンダーやパッションフラワーも、気持ちを落ち着かせ、ストレスを軽減してくれることで知られています。
  • ほどほどのお酒も時と場合でOK?:お酒は快眠のためを考えるとおすすめはできません。ですが、それでも仲間と焚き火を囲んで楽しむお酒はキャンプの醍醐味でもあります。寝酒は避けたほうが良いですが、もし飲む際はほどほどに、必ず水分補給もしましょうね。
  • 夜の贅沢アロマセラピー:眠りにつく時に、リラックス効果のあるラベンダーやゼラニウム、柑橘系などお好みのアロマオイルをテッシュやハンカチに数滴垂らし、枕元に置いておくと良いでしょう。テントの外から聞こえてくる自然の音を聞きながらのアロマセラピーは最高に贅沢な時間です。この芳香浴の方法は火を使わないため、キャンプ中でも気軽に試すことができます。
  • 読書や日記でリフレッシュ:電子書籍やスマホのメモアプリが身近なものになっていますが、寝る前にあえて文庫本で読書をしたり、紙のノートに手書きで日記を書くのも良いリフレッシュに。読書は気分転換になりますし、日記を書くことで内省ができ気分が自然と落ち着きますよ。
  • 心静かに瞑想を:いくつになっても翌日の冒険が楽しみでなかなか寝付けない、そんな人も多いでしょう。そういう時は、深呼吸や瞑想でマインドフルネスを実践すると良いでしょう。誰でもどこでもできるおすすめの方法があります。つま先からお腹、指先、そして最後に顔に至るまで体の各部分を順番にギュッと緊張させ、力を抜いて解放します。体を十分に弛緩させ、深呼吸を続けることで、より深くリラックスした眠りにつけることでしょう。

睡眠を成功に導くためのセットアップ

睡眠のための正しい知識と実践があれば、冒険の終わりと明日へのワクワクは最高のものになるでしょう。翌朝、太陽とともに目覚めたときには、十分にリフレッシュしており、リラックスできていて、活力に満ちている。そうすれば今日も可能性に満ちた一日になるはずです。
深い眠りと、その後に続く素晴らしい一日に乾杯!!

 

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