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ソロ活を最大限に楽しむ方法

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突然ですが、私はソロでハイキング+キャンプ泊を楽しむのにハマっています。この話を友人にすると「なんでひとりなの?」「普通は数人で行くものじゃないの?」なんてことをよく聞かれます。のらりくらりと答えをはぐらかしてきましたが、正直な話をしますと、単に一緒に行ってくれる友達がいなかったからです。

でも、頑固なまでに独立心が強い私。ひとりで山に登り、テント泊をする。これを、「一緒に行く友人がいない」なんて理由ではどうしても諦められずに思い切ってチャレンジ。最初は不安もありましたが、今ではソロでの山旅がライフワークになっています。

今ではハイキングが好きな友人と一緒に出かけることもありますが、それでも変わらずソロ活に出かけます。なぜなら、ソロの山旅は、私の挑戦心をくすぐり、冒険を経て、精神的な落ち着きを得ることができます。そして何よりも、本当の意味で「ひとりだ」という感覚を味わうことができるからです。

私の父は熱心なハイカーであり、登山家でした。私が10代の頃は週末ごとにアウトドアに連れ出されたものです。

初めての一泊二日のハイキングで、目の前いっぱいに広がる野草や色とりどりの高山植物、アクアマリンの湖に鏡のように映る美しい山々の壮大な景色が今でも心に残っています。

しかし、年を経るにつれて忙しくなり、父と一緒に出かけることは少なくなってきました。

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しかし、3年前に転機が。自分のキャリアに疑問を持ち、少し迷いを感じていた頃でした。

たまたまテント泊をする機会があり、そこで全てが変わりました。テントから顔を出したとき、今まで自分が心配していた仕事や将来、人間関係の悩みがすべてどうでもよくなったんです。

それまで自分の抱えていた悩みごとは、まるで虫眼鏡で見ているかのように大きく、恐ろしいものに思えていました。それが、山に登って周りを見渡してみたとき、必要のない虫眼鏡を通して、一点ばかりを見ていたことに気がついたのです。これを機に視点が変わり、考えがより明瞭になり、爽快な気分になれました。山は大事なことを私に教えてくれます。そのためにも、山で過ごす時間を増やしたいと考えて、私のアウトドアキャリアが再スタートしたのです。

仕事を辞め、これまでのキャリアをすべて捨て、できる限りアウトドアに触れたい一心でアウトドアショップで働き始めました。

ひとりで日帰り登山を始め、経験を積み、そして地元の山で初めてひとりで一泊二日の登山+テント泊をしました。キャンプ場に着いた時、雪山でのテントの張り方も知らず、朝食も忘れているのに初めて気がつきました。その上靴下はびしょびしょ。今考えれば、知識不足、経験不足で危険なことをしていましたが、それでも私はずっと笑顔でした。それからずっと、ソロ活に夢中になりました。

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登山で学んだことの多くは海のアクティビティでも活躍しますし、ひとりでまるでお尻を引きずるように登った思い出も、最高の(そして最悪の)何ものにも代えがたい貴重な経験になりました。もしあなたがソロ活を考えているなら、ぜひ挑戦してみてください!あなたの人生を変えるかもしれません。

前置きが長くなりましたが、ソロ活にあたっての準備について、いくつか紹介いたします。

最高のソロ活のためのヒント

ソロ活では、計画が最も重要です。行き先が決まったら、まずはその地域の地図を入手して、ガイドブックなどで必要な情報を得ましょう。いざ出かけてしまってから何かを調べようと思っても、携帯電話がつながらないかもしれません。自分以外に頼れる者はいないのですから、その地域のことを調べ、何が起こりうるか、何を持参すべきか、ルートや最適なキャンプ場など、事前にしっかりと準備をする必要があります。

  • 標高差
  • ルートの総距離
  • 地形の難易度
  • ベストな時期や日照時間の目安など
  • 山中での水源の有無
  • キャンプ地の場所

出かける前には必ず天気予報を確認してください。登山者用の天気予報アプリもありますので、それらを利用するのも良いでしょう。山の天気は気まぐれで急に変わることがあるので、出かける直前にチェックすることをおすすめします。また、天気が崩れそうなときには無理せずに計画を変更しましょう。

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安全で快適なソロ活のために、最低限ではなく十分な装備を準備しよう

詳細が決まったら、持っていく道具を決めていきます。私の好きな言葉に、「天気が悪いのではない、自分が最適な道具を持っていないのだ」というものがあります。天気そのものに、いいも悪いもなく、どのような天気であってもそれに合わせた道具を準備していけば良いということです。

距離や地形、地面のコンディション、自分の体力レベルに合った道具を持参しましょう。当然ながら他の人と荷物を分けて運ぶことはできませんので、自分ひとりが活動できる分の道具があれば十分です。とはいえ、最低限の道具だけでは快適性を欠くこともあります。せっかくの機会なので、自分にあった重さと快適さのバランスを考えてみることをおすすめします。

これまでの経験から、私の定番ギアは下記のようになりました。

  • ダガー オズモ 2P:収納サイズとその軽量さはもちろん、テント内も広く、連泊が必要な縦走旅でも十分な性能です。
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  • 肩と膝周りにゆとりがある形状で横向き寝や就寝中の寝返りを妨げず、フィールドでも自宅で寝ているような快適性を提供。全米で売上No.1を誇るNEMOシュラフのベストセラーモデルです。
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  • テンサー インシュレーテッド:独自のバッフル構造で、軽量ながら高いR値を持つエアマット。寝心地はさることながら耐久性にも優れており、山旅の相棒に最適です。
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  • フィッロ エリート:こぶし大の収納サイズからは想像できないほどの寝心地の良さを実現した枕です。
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プランが決まったらあなたの大切な人に共有しよう

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さて、計画や下調べを終えて、バックパックに荷物を全て詰め込んだら、登山計画書を作成しあなたの大切な人に旅の計画を伝えましょう。なぜならば、万が一の事態も起こりうるのが山旅です。入山時には作成した計画書を提出する習慣をつけましょう。次のような項目が大切です。

  • 登山口の場所
  • 車種とナンバー
  • 服装や身につけるもの(あなたを特定しやすいように)
  • 登山の予定ルートとキャンプ場
  • 行動中に連絡が取れる場所や時間帯

これらの情報は、万が一登山口までの運転中に事故にあったり、山中で道を間違えたりしてしまったときに、捜索隊や救助隊があなたの居場所を特定するために必要なとても重要な情報になります。

計画を伝えた相手の方と、万が一の際に警察へ連絡する基準を決めておきましょう。山の中はよく圏外になり、事前に取り決めた時間帯に連絡がつかないこともあります。一度連絡が取れなかったからといって焦らず、時間をあけて何度か連絡を試みてもらうと良いでしょう。日没や下山予定時刻を過ぎても連絡がとれず無事が確認できないようなら、警察に通報してもらいます。

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ソロ活を最高に楽しむため大事な心構え

ソロ活のために必要な最後のひとつ、それはあなたの精神状態です。「そんなことは考えなくても大丈夫」と思うかもしれませんが、ソロ活の醍醐味は、自由を受け入れること、挑戦すること、「ひとり」を満喫することです。家にひとりでいるだけでは味わえない体験や感動がそこにはあります。

ネット記事にあるような、恐ろしい熊の事件や遠くに立ち込める雲に怯えているだけではその醍醐味を味わうことができません。

山の中での「ひとり」は思った以上に不安で寂しく、一人で過ごすことに覚悟が必要な人もいるかもしれません。しかし、自分の計画、経験、そして何より自分自身を信じてください。最初から自信満々というわけにはいかないでしょう。自信は経験を積み重ねることで得られるものです。

もちろんソロ活は楽しいばかりではありません。もし、大自然に圧倒されそうになったら、深呼吸をして、空を見あげて、そしておやつを食べましょう。そうしているうちに、あなたの視界は再び開けてくるはず。まだ見ぬ素敵な景色への一歩を踏み出せるでしょう。

最近行った山旅では、藪漕ぎやルートファインディング(登山路が途絶えた場所で登攀ルートを見つけること)が必要でした。経験値から考えれば難題でしたが、根拠のない自信だけはありました。

しかし、藪をかき分け、倒木を乗り越え、沢を歩くこと30分。あの自信はどこに行ったのか。泣きそうになりながら、進んだことを覚えています。このとき、一度立ち止まり、おやつを食べながら休憩したことが良い起点になりました。一息ついて落ち着けたことで、たとえ目的地までに1~2時間、最悪3時間余分に時間がかかったとしても、行程にはなんら問題ないということに気づけたのです。

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じっくりと時間をかけて、すべてを受け止めることがソロ活の醍醐味

ソロ活でのもうひとつの楽しみは、思いのままに観察することです。絶景はもちろんですが、高山植物や花々を愛でたり、鳥の鳴き声に耳を傾けたりすることもとても趣があり、楽しめます。

文字通り立ち止まって花の香りを嗅いでみるのもいいですし、普段聞こえる声と全く違う鳥の鳴き声を追ってみるのもいいでしょう。

きちんと計画を立てて、キャンプ地までの道のりに余裕があるのであれば、いつでも好きな時に立ち止まって外遊びを楽しむ。結局のところ、それが目的なのですから。

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大事なことは、楽しみながら何事にも対応できるように準備すること

山に行くのに一緒に行く仲間の有無や時期や時間に天候などのタイミングを待っていたらキリがありません。もしかしたら、タイミングを待っている間に多くの楽しみを見逃してしまっているかもしれません。

ソロ活は、体力的にも精神的にも困難で、「なんでこんなことをしているんだ!」と自問自答をすることもあります。しかし、十分な準備と心構えを持って挑めば一日の終りには言葉に出来ないほどの充実感を得られることでしょう。

山あり谷ありの冒険だからこそより素敵で、より素晴らしい旅になるのです。

もし長いこと悩み続けているならばそれはあなたの心が挑戦したがっているのです。準備ができたら、あとは自然を楽しむ気持ちを持って飛び出すだけです!

 

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