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Big Agnes本社を訪問しました
2025.8.5
Big Agnesの2026年シーズン向け商品の説明会が5月中旬に開催。イワタニ・プリムスのスタッフがアメリカ・コロラド州の同社のヘッドオフィスを訪問しました。
日本から飛行機でコロラド州の玄関口デンバーへ到着したのはお昼ごろ。ビッグアグネスの本社はスチームボート・スプリングスという町にあり、デンバーからは長距離バスで約4時間の行程。バスの運転手の女性は、「さあ、これからみんなで楽しく出発するよ!」と、遠足に行くときの先生のように元気な声を乗客に掛けていました。乗り心地の良いバスは、ロッキー山脈を越える道路をグイグイと進んでいきます。
バスは夕暮れにスチームボート・スプリングスに無事に到着。さらに遠くの目的地に向かって走り去るバスの運転手さんに大きく手を振って別れました。宿に向かって歩いていてすぐに感じたのはなんだか少し息が苦しいこと。確かにバスはアメリカ大陸の分水嶺(コンチネンタルディバイド)にもなっている標高3446mのバーサッド峠を越えた後、だいぶ標高を下げたとは言え、スチームボート・スプリングスの標高は約2000m。少し体を動かして薄い空気に体を慣らせよう。
長旅の後に着いた宿の前からは、スキー場、スチームボート・リゾートが良く見えた。このスキー場は冬になるとシャンパン・パウダースノーと呼ばれる雪が降り、アメリカ中のスキーヤーに有名な所だそうです。
スチームボート・スプリングスというこの町の名前は、アメリカ西部開拓時代に名付けられたそうです。スプリングスというのは温泉が沸いているところという意味で、当時の人が、洞窟から沸く蒸気の音やその湯けむりを見て、蒸気船(スチームボート)に似ているところに由来するという話でした。
良く晴れた翌日の朝、地図を確認しながらビッグアグネスの本社を訪問。本社は、町と山の境目を流れるヤンパ川のすぐ近くにありました。2023年に引っ越してきたこの建物は、元は消防署と警察署が入っていたものを市から買い取ったものだそう。コロラドの山の雪解け水を集めて流れるこのヤンパ川ではカヤックやラフティング、そしてトラウトフィッシングが楽しめる。また、市が所有する山、エメラルドマウンテンのハイキングコースの入口にもあたり、「これ以上良い場所はないのではないか」とはビッグアグネスの社長、ビルの談。
ちなみにヤンパ川の名前は、ネイティブアメリカンの言葉で、セリ科の白い可憐な花が特徴の植物Yampahに由来。川沿いによく育つこの植物の根は甘みがあり、古くから食用にされてきたそうです。
オフィスに到着すると、迎えてくれたのは、ビッグアグネス社の共同創設者で現在の社長のビルと、リッチ、レンの三人。会社は2階がオフィスで、1階が開発チームの部屋。1階は現在もリフォームの途中で、消防署のガレージ部分を改築し、製品開発ルームを拡げる予定とのことでした。
会社の創設時からいまでも一緒に会社を運営している三人は古い友人。スポーツを通じて知り合ったリッチと、その友達でマーケティングの仕事をしていたレンの三人が出資し、会社を興したのがはじまり。多くの苦労を三人で共有しながら事業を少しずつ拡大していったこと、新しいメンバーと数々の挑戦を行い、失敗したり成功したりしながら歩んできたという思い出が楽しく話されました。
商品開発ルームでは製品サンプルの確認を行うスタッフ達がいて、挨拶をすることができました。開発チームのメンバーは、いつでも気軽に話せる雰囲気があり、目の前にスキーのジャンプ台が見えるこの部屋をみんな気に入っているそうです。ビル社長も頻繁にこの部屋でメンバーと議論を重ねるそうです。現在ではアメリカのトレッキング・トレイル用の小型テント市場でトップシェアを取っているBig Agnesはこんな場所で開発されているのでした。
2026年の製品発表では、さらに軽さを追求した商品「VSTシリーズ」が紹介されました。VSTという名前は、”V”elocity=di”S”tance÷”T”ime(速度=距離÷時間)を意味し、このシリーズは、アメリカを中心に注目されている、ユーザーそれぞれが自分のペースでより早くトレイルを歩き抜くチャレンジである「FKT(Fastest Known Time)」のコンセプトを追い求めるユーザーに向けたユニークな製品カテゴリーでした。その他、開発チームが新製品を沢山紹介してくれましたが、共通しているのは、開発スタッフ各位が、ビッグアグネスの社のメンバーやセールスレップ、そしてビル社長らが築いてきた製造パートナーとの良好な関係をベースにしてモノづくりを進めているということ。そしてBig Agnesが掲げるコンセプトの一つである「People. Product. Planet.」(~人が製品をつくる/製品づくりは地球環境に配慮したものでなければならない~)ということを地で行く形で進めているということでした。
2001年、Big Agnesの名を冠した製品がこの世に生まれてから、「Inspires You to Get Outside」をキーワードに、ビル社長はじめスタッフ達は一丸となって「それを手にすることで、野外に出たくなるような商品」を開発しようと努力してきました。イワタニ・プリムスにとっては2025年が初シーズンとなりますが、ビッグアグネスのスタッフのアウトドアへの思いを日本のユーザーの皆さんにも共感してもらいたいなと強く感じたアメリカ訪問でした。
(当ページの情報は掲載当時の内容です。)