
「軽ければいい」を
目指さない
バックパック選び

登山を軽快に楽しむために、軽さやデザインで選んで買ったリュックサックは、本当に快適ですか?
でも、実際に山を歩いてみると──
そんな経験、ありませんか?
上半身への負担が掛かりすぎているからではないでしょうか?

本当の快適さは、グラム数では測れない、
「軽く感じるバランスの良さ」
にあるとドイターは考えています。
ドイターが目指すのは、荷物で重たくなったバックパックでも筋力量の多い下半身で荷物を支えて
「軽く感じる背負い心地」
というポイント。


ドイターが長年提唱しているのが、「 腰で7割、肩で3割 」で背負える理想的な荷重バランス設計。
重量を削るのではなく、「軽く感じる背負い心地」を追求して、登山の快適さと安全をサポートします。
腰7割で背負うバックパックの
3大メリット
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1.荷重バランスがよくなる
内蔵されたメタルのフレームにより、荷物の重さを腰に伝達できる。
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2.肩や背中の痛み・疲れへの対策
バックパックの重さを肩だけに集中させず、腰をメインに分散。全身の筋肉量の約60%~70%を占める下半身で荷重をしっかり支えられるため、肩や背中の痛みや疲労の軽減を期待。(脊柱起立筋の負担を軽減 ※下記データ参照)
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3.行動の安定感が高まる
安定した重心が取れて姿勢がよくなるため、ふらつきにくくなり、登りも下りもスムーズに。歩行のサポートに繋がる。
検証してみました
検証1
上半身の脊柱起立筋の負荷軽減

実験内容
テスターとして男性3名で検証。同程度の容量の【A社:フレーム・ヒップフィン無しバックパック】/【ドイター社:エアコンタクトライト40+10】の両バックパックに1泊2日のテント泊装備を仮定した重り(約11kg)をパッキング。安静後、トレッドミルを使用した定位置歩行運動をそれぞれ10分行ってもらい、生体信号測定にて「筋電位測定」を行い、解析は20秒間の積算値とした。(測定環境:室温25℃)
※第三者機関の研究所にて検証

【A社:フレーム・ヒップフィン無しバックパック】に比べて、腰荷重で背負えるドイター社のバックパックは、脊柱起立筋にかかる負荷を16.4%(テスター3名の平均値)も軽減。
ドイターのバックパックの荷重バランスのよさが数値に現れた結果となりました。
脊柱起立筋とは
背中側にある首から腰にかけてある一直線にある大きな筋肉群で、直立姿勢を保つ役割や背骨の動きを安定させて歩行や動作をスムーズにする役割がある

検証2
軽いと感じる背負い心地
体感アンケート

79%もの登山者が、「フレームなし・ヒップフィンなしのバックパック」よりも、「腰荷重で背負えるドイターのバックパック」の方が軽いと感じ背負い心地がよいと回答。
アンケート内容
「フレームなし・ヒップフィンなしのバックパック」と「ドイターの腰荷重で背負えるバックパック」それぞれに重りを入れて背負い比べてもらい、重さの体感を10段階で評価してもらった。
※2024年9月、上高地で実施(自社調べ)回答数は28。

荷重バランスを整える
ドイターの3つの強み
理想的な荷重バランスを取るためには、頑丈な生地、荷重を伝達するフレーム、その荷重を支えるしっかりとしたヒップフィンが必要です。
これらによってバックパック自体の重量は重くなりますが、ドイターはこれを「必須構造重量」と考えて、背負い心地の軽さを優先しています。
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1適度な「生地強度」
荷物の揺れや型崩れを防げる本体の生地強度が、荷重の安定感をキープ。荷重バランスを整えながら重さを分散でき、背負い心地が軽くなります。
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2 剛性を高める「フレームワーク
ブレず曲がらない背面の剛性で、体にまっすぐ荷重を分散。バックパック自体が荷重を支えられるようになり、背負い心地が安定します。
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3 腰を包み込む「ヒップフィン」
多層構造のヒップフィンが、腰を包み込むようにフィット。腰に掛かるバックパックの荷重を、高いクッション性で支えて体の負担を軽減します。
ドイターのものづくり哲学
飾りはいらない。
「本当の快適」を作る。
我々が作るバックパックを端的に表す言葉が「No Frill(余計な飾りは要らない)」です。同じコストをかけるなら、ユーザーの快適さを向上させるために費やす。その積み重ねだけが、ドイターが目指す「本当の快適」を実現します。荷重バランスを整え、その荷重をきちんと腰へ伝えること。快適な背負い心地を「体感する」ことは、見た目のデザインよりも大切なことだと信じています。

プロダクトチーフマネージャー
トーマス・ヒルガー(ドイツ本社)