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LOWA Footprints歩行性能に、登攀性能をプラス。〈ティカム〉がリニューアル

歩行性能に、登攀性能をプラス。〈ティカム〉がリニューアル

LOWAのバックパッキングカテゴリーの最上位モデル〈ティカム〉がモデルチェンジ。2012年、初めてローバーフレックスが搭載されたトレッキングブーツとして話題になった〈ティカム〉は、2023年モデル【ティカム EVO】で3代目となります。(ウィメンズモデルは同じ機能を有し〈ラベーナ EVO〉という名称です)ここでは、【ティカム EVO】の機能と新しくなったソールについてご紹介いたします。

3代目として今年リリースした【ティカム EVO】は、優れた歩行性能を支えるためにLOWAが培ってきたローバーフレックスや、フレックスフィット、C4タングなどの機能はそのままに、Vibramのアウトソールに、新たにクライミングゾーンの要素が加わり新登場しました。

初代のティカムが誕生したのは2012年。それまでは、「LOWA」と聞けば多くの方が「チベット」や「タホー」と言われていた頃になります。この時、ティカムは「ローバーフレックス」と呼ばれる機能を搭載したブーツとして話題を呼び、新たなファンを創出するきっかけとなりました。

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「ローバーフレックス」とは、歩行時におこるブーツそのもののねじれや屈曲、足の骨や筋肉の動きに合わせシューレースのテンションが変わることで常に均一なフィット感が保たれることを図るために考案された機能です。通常、シューレースフックは直接アッパーに設置されますが、「ローバーフレックス」ではアッパーから独立した別のパーツにフックを設置します。そこへシューレースを通して締め込みます。これにより「両手で包み込みこんだようなフィット感は、足の動きに対して両手の手指が微妙に包み込み具合を調整しながらホールドする」感じになります。

トレイル上の岩や木の根をまたぎ繰り返すアップダウンに対して、常にブーツの中で足がずれることのなく保たれる「ローバーフレックス」がもたらすフィッティングは、足入れした時はもちろん、歩いているときにこそピッタリとして心地良いということの大切さを認識させる、フィッティングの概念を大きく改めるものとなりました。

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アウトソールは新たに開発されたアルパイン向けラグパターンのビブラムALPTRAC NUMENです。岩に対してダイレクトにグリップ力を伝達できるクライミング・ゾーンをソール先端に備え、立ちこんだ際に靴先端に掛ける荷重が、効果的にソールから岩に伝わります。またフラットな形状は、岩に対して設置面が増え、摩擦力が高まることで、ユーザーにとって安心感が生まれます。日本アルプスのトレイルなど、岩場のほんの小さな凹凸に、慎重に立ちこんでいくシーンは少なくなく、立ちこむ回数を重ねるごとに、その良さは実感できるでしょう。

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ソールかかと部分にはセミワンタッチタイプのクランポン用の装着を可能にするコバを備えています。アイゼンの選択には柔らかいソールに対応するセンターバー(フレックスバー)がついたタイプを推奨いたします。なぜなら、アウトソールそのものはアルパイン向けですが、【ティカム EVO】というブーツのそのものはトレッキングカテゴリのブーツになり、ソールユニットの剛性を作り出すシャンク(中板)は、適度な屈曲を生み出し、自然な足運びを促すバックパッキング向けの硬さだからです。

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ラスト(足形)は2種類。スティールブルーをベースとした落ち着いたカラーのノーマルラスト。ブラックをベースにビビットなライムグリーンが差し込まれたWXL(幅広)ラストを展開しています。

新しくなった【ティカム EVO】はまさに日本のアルプスを歩くために最適化されたトレッキングシューズと言えるのではないでしょうか。この夏、【ティカム EVO】でアルプスのテント泊縦走を楽しむ計画を立ててみるのはいかがでしょうか。

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