LOWA Footprints日本の山岳地帯を歩くためのハイブリッド登山靴

【CEVEDALE Ⅱ GT（チェベダーレ Ⅱ GT）】は、日本の山岳地帯を歩く登山者のための登山靴です。

木の根が張り出している樹林帯、湿り気のある沢沿いの道、ガレ場や岩稜帯など、登り始めから山頂までのあらゆる地形も安定して歩けます。ここでは、アルパインブーツの不整地での安定感と、トレッキングブーツの歩行性能を併せ持った【チェベダーレ Ⅱ GT】の機能をご紹介します。

岩稜帯のあるアルプス登山にマッチする【チェベダーレ Ⅱ GT】

劔岳や槍ヶ岳、奥穂高岳と南岳を結ぶ大キレットなどは、登山者ならば一度は訪れたい山岳エリア。しかし、一般の登山道とは違い、不安定な岩の上に足を置かなくてはいけなかったり、岩の縁に立ちこんだりと、不安定でスリリングな岩稜です。

そんな岩稜で、10kg以上もあるテント泊装備を詰めたバックパックを背負い、ソールの柔らかいトレイルランニングシューズやハイキングシューズを履くと、不安定な足場に踏ん張る筋力が必要で疲れやすく、転倒や滑落などのリスクが高まります。

ソールの硬い登山靴は歩きづらいイメージがありますが、【チェベダーレ Ⅱ GT】は岩稜での安定感と登山道での歩行性を両立したアルパインブーツです。

剛性を高めながら厚みを抑えたアウトソール構造の「Close To The Ground（クロース・トゥ・ザ・グラウンド）」は、しっかりとした足裏感覚で一歩一歩を確実に歩行できます。たとえ、重いテント泊装備を背負った岩稜歩きでも、安全登山をサポート。

また、アルパイン用に設計されたソールは先端部分がフラットなクライミングゾーンになっているため、岩の小さな縁でもしっかりとグリップし、安定して立ち込めます。

岩稜までのアプローチは、樹林帯などの登山道も歩くため、ブーツ自体が硬い一般的なアルパインブーツでは、歩きづらさに疲れが溜まってしまいます。しかし、トレッキングブーツのような歩行性をもつ【チェベダーレ Ⅱ GT】は、岩稜にも樹林帯にも対応。

すねのフィット感と足首の可動域を追求した立体デザインの「C4−Tongue（C4−タング）」と、甲と足首のシューレースが独立したシステムの「FlexFit（フレックスフィット）」によって、平坦な道から登りまでの複雑な足首の動きにも柔軟に対応。

高いフィット感を持続しながら、フレキシブルな足首周りを実現しているため、岩稜だけではなく、登り始めの樹林帯から爽快な稜線まで、快適に歩き続けられけます。

ソールのかかと部分にはセミワンタッチタイプのクランポンも装着できるコバを備えています。春夏秋のグリーンシーズンだけではなく、春先の積雪が残るマイルドな時期や、夏の剱沢大雪渓など、幅の広い登山を楽しめます。

クライミングゾーンを持つトレッキングシューズ【TICAM EVO GT（ティカム EVO GT）」も、アルプスのテント泊縦走を楽しむのにおすすめの登山靴です。

どちらを履くのかは、山域によって選ぶことができます。

ここからは【チェベダーレ Ⅱ GT】と【ティカム EVO GT】の機能の違いを見ていきましょう。

【チェベダーレ Ⅱ GT】（写真左）の足首周りはホールド感を高めて、岩場や岩稜の安定した歩行性をサポート。さらに、足首の後ろを切れ込んだデザインにすることで、足首の可動域を広げています。

岩場や岩稜では、次の足場が遠くにあることも少なくありません。足を伸ばしたときでも足首の動きが制限されるようなストレスがないよう、足首の後ろを切れ込んだデザインにしています。

岩稜によりマッチする【チェベダーレ Ⅱ GT】（写真左）のソールは、重たい荷物を背負ったまま岩に立ちこんでも、体重を登山靴にしっかり乗せられるように、硬いソールでフラット形状にしています。

一方、登山道の歩きやすを考えられた【ティカム EVO GT】は、地面を蹴り上げやすいほどよい硬さのソールで、推進力を得られやすいようにかかとが上がったロッカー構造になっています。

【チェベダーレ Ⅱ GT】は、岩稜も安定して歩けるアルパインシューズの機能と、登山道を快適に歩けるトレッキングシューズの機能をハイブリッドした登山靴です。

剱岳や大キレットなどの岩稜の多いルートには、【チェベダーレ Ⅱ GT】を履いて安全で快適な登山を！