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Historyブランドヒストリー

1925年、トランギア社はJohn E.Jonssonによって創設されました。若い頃から優れた技術と先鋭的なデザイン力を持ったJohnは、農業に従事することから離れ、会社を興します。これが、耐風性に優れたストーブを何世代にもわたり作り続けるトランギア社の始まりでした。当初は家庭用のクックウエアを生産していましたが、1930年代になると労働者の休日が増え始め、余暇を過ごすためのキャンピングギアへの需要が高まります。これを契機にキャンプ料理のための製品開発へと主軸を移すことを決ます。

1938年、Johnの2人の息子OlleとErikが加わります。

そして、1951年にストームクッカーの最初のプロトタイプが開発されます。そのコンセプトは、燃料として最も効率的であった液体燃料を使用し、使いやすくそして、コンパクトで料理がしやすいストーブであることでした。

1970年代、トランギア社にErikの息子、兄Bengtと弟Lennartが加わり伝統を守りながら生産性と品質の向上に努めました。 現在でもLennartは技術責任者として若い世代を見守っています。
なお現在はBengtの娘Saraも経営に加わり、またLennartの娘Annaもtrangiaのフィロソフィーを生産ラインにも活かし続けるため実際の現場に入り製品づくりに直接関わっています。 このようにトランギアの豊かな創造力は、4世代に渡り引き継がれています。 そして2018年よりMagnusを新CEOとして招き入れ、trangiaの伝統ある歴史に新しい風が取りこまれています。

Trangiaの名称はTrångsvikenという村の名前を語源としています。Trångsvikenの「a」の上の〇マークを取り除き、アルミ製品であることの「in aluminium」から「ia」を追加して「Trangia」とすることをJohnは決めたのです。それからの数十年の間、トランギアの名前は、スウェーデンはもちろん世界中のアウトド ア市場で、最も有名なブランドのうちの1つとして認識され続けています。

トランギアは、経験と能力、そしてモダンなデザインの象徴となっています。トランギアを代表するストームクッカーは、開発、改良を続けること60年が経過していますが、今も90年前にJohn E.Jonssonが創設した時と同じスウェーデンの村で製造され続けています。細かい部分は見直され、改良されてはいますが、オリジナルリティのある巧妙なデザインは、今も多くのユーザーから支持されているストームクッカーの大切なカギとなっています。

創設者 John E.Jonsson

創設者 John E.Jonsson

1950年代のストームクッカー

1950年代のストームクッカー

Trangiaのアルミ製品

Trangiaのアルミ製品はすべてスウェーデン自社工場で生産されている。

バージンアルミを使った高品質な製品

バージンアルミを使った高品質な製品が特徴

Timeline – Trangia from 1925

1925
1925

Trangia社設立

スウェーデン・イェムトランドの小さな村、トロングスヴィーケンにTrangia社が設立されました。最初は家庭用のアルミ製調理器具の製造を行っていました。

1935
1935

キャンピングセットの誕生

スウェーデンの労働者の余暇時間が増え、アウトドア用製品の需要が高まったため、Trangiaはキャンピングセットの製造に注力しました。初めてのキャンピングセットである「24」シリーズが誕生しました。

1951
1951

ストームクッカーLの誕生

ストームクッカーの初期のプロトタイプが作られ、アルコールバーナーをセットした25シリーズ(現在のLサイズ)が誕生しました。

1959
1959

ストームクッカーSの誕生

27シリーズのストームクッカー(現在のSサイズ)が誕生しました。

1961
1961

ストームクッカーの仕様改善

アルコールバーナーをセットする位置を現在と同じ上の風防から下の風防へと変え、より使いやすいように改良しました。

1964
1964

トランギア・アルコールバーナーがスウェーデン軍に採用される

1964年から1976年まで、スウェーデン軍の備品にオリジナルモデルより少し大きなアルコールバーナーが採用されました。

1971
1971

製品のアップデート

アルミハンドルは軽量化のため現在と同じ肉抜き加工したものへデザインが変更されました。また、ストームクッカーのゴトクは耐久性を高めるためステンレスへ素材が変わりました。

1974
1974

ランタンの誕生

キャンドルランタンやアルコールランプのランタンが誕生しました。(現在は生産終了)

1985
1985

ミニトランギアの誕生

1人用の小型クッカーセット、ミニトランギアが誕生しました。最初は全てアルミ製でしたが、その後フライパンがレッドのノンスティックバージョンになり、やがて現在と同様グレーの模様のものになりました。

1988
1988

レッドバージョンの誕生

今なお根強い人気のあるクラシックな色合いが特徴のレッドバージョンが誕生しました。(日本での取扱はございません)

1993
1993

デュオーサルの誕生

アルミとステンレスの二重構造であるデュオーサル素材が誕生し、フライパンやソースパンに採用されました。

1998
1998

チタン製品の誕生

2008年ごろまでの約10年間、チタン製のフライパンやソースパンが生産されました。熱伝導は高くありませんでしたが、耐久性が高い素材でした。(現在は生産終了)

2001
2001

マルチディスク誕生

ストームクッカーをより機能的に使用できるアクセサリー・マルチディスクが誕生しました。無駄のないデザインは現在も多くのストームクッカーユーザーに支持されています。

2006
2006

ストームクッカー新素材の採用

ソースパンとウインドシールドに使われているアルミに強度を維持しながらもより薄く軽い素材を採用することで、ストームクッカーの軽量バージョン・ウルトラライトの開発に成功しました。この軽量化されたストームクッカーウルトラライトは、同年Outdoor Industry Awardを受賞しました。

2010
2010

T3の誕生

極限まで構造の無駄を省き軽量化が図られ、かつ優れた収納性を持つ組み立て式ゴトク・T3が誕生しました。