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もうすぐ新米の季節ですね。田んぼでは実った稲穂が頭を垂れる様子が見られるようになりました。日本を代表する米どころの新潟でも本格的な稲刈りがはじまっています。
お米についてですが、日本人の生活はお米と密接に関わってきたため、お米に関わる言葉や、お米を炊く時に使う言葉も色々なバリエーションがあるようです。お米を水に浸すことを「浸漬」と言いますが、読み方は「しんせき」または「しんし」です。お米に水を含ませることも各地で色々な呼び方があるようで、「ほとばす」とか「うるかす」、「ひやかす」など色々です。皆さんの故郷ではどんな言い方をしていましたか?
さて、お米を炊く時ですが、火にかける前に最低でも30分は浸漬させないとおいしく炊けないと言われています。ただし、アウトドアで30分も水に浸す時間はありませんし、温かいところで放置するのは衛生的にもあまり良くないのではないかと思います。そこで当社スタッフが行ってきた米炊きの方法を紹介いたします。あくまで自己流ですが、ご参考になれば幸いです。
① 米を研ぎます。無洗米でもいいのですが、コメを研ぐところから始めると儀式みたいで楽しいです。なお、米を研ぐときは糠の臭みが米に戻らないように手早く行って下さい。
② 水を入れます。コッヘルで炊くときはコメの上面から人差し指の第一関節まで水が来るようにしています。手が大きい人は小指を使うなど調整してみてください。米1:水1.2ときっちりと計るのもいいですが、面倒ですからアウトドアではこの方法でやっています。
③ こんろに点火してコッヘルを載せます。最初はかなり弱火です。温水で米に水を含ませるイメージです。
④ 3分程度したら少し火を強めます。小さい鍋ですから中火くらいで十分です。コッヘルでの米炊きは、アルミクッカーが良いと思います。また、アルミの底の厚みも大事だと思います。アルミの厚さがあるということは熱が底全体に伝わりやすく、鍋底全体で水が沸騰するということにつながります。
⑤ しばらくすると吹きこぼれてきます。ここで火を弱火にしましょう。弱火にしたら蓋に重りを載せて蓋が蒸気で持ちあがるのを防ぎます。(ちなみに写真は缶詰を重り替わりにしていますが、缶詰の内部には通常コーティングが施されているので、缶詰を直火に掛けるのは避けましょう。)
⑥ 弱火で炊飯を続けるとコッヘルのすき間から水蒸気が出続けます。炊けたかどうかは全神経を集中させて音、振動、においを感じましょう。ボコボコという音はまだ水が多く入っている証です。少し音が小さくなってきたら、やけどに注意して革手袋などをしてコッヘルの蓋を触ってみます。またはスプーンなどで蓋を押してみるのもいいでしょう。中で水が残っているとブクブクといった振動が手に伝わります。この振動がなくなった時が炊けたサインです。コッヘル内の水分がなくなればすぐにお米は焦げますから、焦げたにおいは炊きすぎのサインです。炊けたら火を止めて10分程度蒸らしましょう。
炊きはじめから蒸らしおわるまで絶対に蓋を開けないのがいいようです。蓋を開けると熱が逃げてしまい、蒸らしもうまく行きません。
⑦ 蒸らし終わったら、ふたを開け、シャリ切りといって米を切るようにして余分な水分を飛ばします。カニ泡ができていたら、火加減が良かった証です。このカニ泡は鍋底で水が沸騰し、ボコッとあがった泡の通った後です。
新米は特に美味しいので、まずはお米の味を楽しんでくださいね。
PRIMUSのトレックケトル&パンとイージークックNS・ソロセットMのコッヘルの底の厚みは1.0㎜あります。さらに滑り止めのスパイラル加工が表面積を増やし熱を効率よく吸収します。重量とのバランスを考えると、アウトドアでの米炊きには最適なコッヘルではないでしょうか。
炊飯の目安
トレックケトル&パン | 約2合 |
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イージークックNS・ソロセットM | 約1.8合 |