このページでは、当社商品の情報や使い方のヒントをはじめ、当社スタッフが体験したことや出展したイベント、当社アドバイザーやサポートアスリートの情報を掲載しています。
5月上旬にTrangiaのスタッフ Magnus(マグナス、CEO /写真左)とJoakim(ヨアキム、開発担当 / 写真右)が来日し、日本のアウトドアマーケットの視察やイワタニ・プリムススタッフとのミーティングなどをおこないました。
2名とも日本へ来るのは初めてで、「見るものすべてが新鮮で刺激的」と興奮を隠しきれない様子。
アウトドアマーケットの視察では、日本のアウトドアギアの種類の多さや細かい所まで精巧に作られている点が印象に残ったとのことです。
また、ミーティングでは直近の新製品開発プランや、2025年の100周年に向けた企画などを話し合いました。
品質管理のディスカッションでは、日本で人気の高いメスティンやケトルの生産方法やこだわりポイントも聞くことができました。
Magnus:「メスティンは本体と蓋の素材をそれぞれ別の仕入先から調達し、厚みを変えて生産しています。蓋は強度を持たせるため厚めで硬く、本体は深さを出すために(蓋に比べると)薄く加工しやすい素材を使っています。ケトルは一見シンプルな形状に見えますが、注ぎ口が特にこだわりポイントです。お湯を注ぎやすい様に細く絞って加工し、複雑な工程を経て完成します」
本体は金型で成形する際、深くプレスする必要があるためその加工に適したアルミ素材を採用しています。また、蓋を閉める際の位置を決めるリブがありますが、これは同時に本体の強度を出すことにも繋がっています。
このリブを形作るのには工場内でまた一手間かかるのですが、このリブの部分が本体の変形を防ぎ、長年の使用にも耐えられるようになっているのですね。蓋の部分は、リブを入れることができないため、蓋そのものに強度を持たせるため、本体とは仕入れ先を変え、少し厚めでさらに硬度の高いアルミ板を採用しているそうです。
簡単そうに見える構造ですが、こだわりのある作りをしているのですね!
滞在最終日にはデイキャンプをして日本のアウトドアアクティビティを体験してもらいました。
Joakim:「スウェーデンには区画で整理されたキャンプ場はほとんどありません。日本のキャンプ場はプライバシーが保たれ、綺麗に整備されているので快適に過ごしやすいですね」
約4日間の滞在がTrangiaとイワタニ・プリムス両方にとって実りあるものになったと思います。
引き続き密にコミュニケーションを取りながら新製品開発や品質向上に努めていきます。