文:イワタニ・プリムス スタッフ
本ページの内容は商品インプレッション記事のため、使用者個人の感想を含んでおります。
今年リニューアルした「エアコンタクトライト」を背負って北アルプスの表銀座(中房温泉〜燕岳〜大天井岳〜槍ヶ岳〜上高地)を縦走してきました。フィールドで感じた商品の特長などをご紹介します。
今回の山行は2泊3日の小屋泊まりで重さは10キロでした。毎日8−11時間の行程でしたが、腰のヒップフィンがしっかりとザックの荷重を受け止めてくれたおかげで肩への食い込みなどもなく疲れにくかったです。このヒップフィンは人間工学に基づいて設計され、二つの異なるパッドが腰をカチっとロックして長時間の歩行でも下方にずれません。
エアコンタクトライトのヒップフィンは新しく開発された「ECLヒップフィン」です。ECLはErgonomic Comfort Lockを表し、人間工学に基づきやや腰の中心部寄りから出ています。そして何より「SLウィメンズフィット」モデルなので女性の骨格が考慮されていて高いホールド感が実感できました。
標高が高く街中より涼しいとはいえ、樹林帯の中は風が通りにくく蒸します。稜線に出ると直射日光が体力を奪います。個人的にトレッキングで一番不快なのは背中をつたい流れる汗です。エアコンタクトライトの背面フォームパッドをよく見ると、通気性をよくするために適度な中抜きが施されています。これがポンプのような働きをして空気循環を促します。パッドをカバーするメッシュも通気性に優れる素材を採用しています。
大天井岳から槍ヶ岳へ向かう途中の東鎌尾根に10メートルほどのハシゴがありました。高いところが苦手なのですが、ザックがしっかりと背中にフィットして安定していたので足元と手元に集中することができました。ガレ場やザレ場ではぽんぽんと浮いたザックに体が振られ余計に疲れることがあります。エアコンタクトライトは並行する2本のフォームが通気性を確保しつつも背中にぴったりと接地します。フィット感と通気性の確保を両立させる作りがトレッキングに最適なザックだと改めて感じました。
みなさんも新しいエアコンタクトライトで夏山を快適に楽しんでください。