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家族での山歩きが楽しみになる
キッドキャリー

ドイター/キッドコンフォート

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写真・文:西野淑子(アウトドアライター)
取材協力:石高彩子(ネイチャーガイド)

本ページの内容は商品インプレッション記事のため、使用者個人の感想を含んでおります。

群馬、福島、新潟、栃木の4県にまたがる尾瀬。春から秋にかけて、美しい湿原の花や紅葉を目当てに多くのハイカーで賑わう山岳景勝地だ。まだ少し新緑の残る尾瀬に、ネイチャーガイドの石高彩子さんを訪ねた。石高さんは尾瀬をホームグラウンドに活動するネイチャーガイド。歩荷(ぼっか)の仕事をしているご主人と、ひとり息子の環(かん)君、家族での山歩きにドイターの「キッドコンフォート」を愛用している。

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まず、石高さんのお仕事について聞かせてください。

ネイチャーガイドとして、尾瀬や周辺地域の自然をお客様にご案内しています。NPO法人 片品・山と森の学校というガイド団体に所属していて、大手旅行会社のツアー登山のお客様を引率したり、ご家族やグループなどからご指名をいただいてプライベートガイドも行います。群馬県の学校行事で行われる「尾瀬学校」で、子供たちに自然保護や尾瀬の成り立ちなどを解説することもあります。

尾瀬は人気の山域。シーズン中は多くのお客様をガイドされるのですよね。

ハイシーズン中はほぼ毎日入山してお客様をご案内します。ツアー登山のお客様はご高齢の方、登山に慣れていない方も多く、一方で一生に一度の思い出に尾瀬に来た…という方も多いので、歩きたいという思いを尊重しつつ、安全に歩いていただけるよう見極めています。プライベートガイドになるとリピーターの方々が多いです。自然のご案内もしますが、ご家族の話で盛り上がったり、ウエアのご相談をいただいたり、いろいろなお話で盛り上がります。プライベートガイドはお客様としっかり向き合える楽しさがありますね。

石高さんが思う尾瀬の魅力ってどんなところでしょう?

尾瀬にいると「浄化される」と思うんです。花がきれい、緑が豊か…という個々の魅力というより尾瀬全体のよさですね。本当に空気が澄んでいて、何も考えずに歩いているだけで、身体の中、心の中の嫌なものが出て行くような気がします。都会から来て、「匂いがない!」と言って驚く方もいます。
広がりのある風景も尾瀬ならではのものです。尾瀬ケ原の真ん中に立ったり、山の上から尾瀬の広い湿原を眺めたりすると、自分の悩みなんて大したことはないと思えた…というお客様もいました。

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尾瀬を初めて訪れるなら、おすすめのシーズンは?

どのシーズンもおすすめですが、私のおすすめは梅雨明けの時期です。草原がやわらかな緑の草で覆われ、地溏(湿原の中の小さな池)にはヒツジグサの白く小さな花が咲いているのが見られます。
黄色いニッコウキスゲが見られるのは海の日あたり、尾瀬沼がきれいですね。至仏山は7月前半に見頃となるお花の種類が多いです。至仏山にしかないお花も多いですよ。尾瀬ケ原の草紅葉は9月中旬、山が色づくのは9月下旬。9月下旬に山に登ると、赤や黄色に染まった山肌から黄金色の尾瀬ケ原まで一望に見渡せて。…やっぱり、どの季節もおすすめしたくなりますね(笑)。

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左からヒツジグサ、ニッコウキスゲ、ブナやカエデなど色鮮やかな山の紅葉

休日は家族で、あるいは環くんと山に出掛けていますか?

そうですね。環がまだ小さい(1歳10カ月)ので、本格的な登山ではなく、近場の名前のないような山を歩きに行っています。今年の春先からドイターのキッドコンフォートを使い始めましたが、とても使い勝手がよくて気に入っています。シーズン前のトレーニングとして、キッドコンフォートで環を背負って自宅の周りを散歩したりしていましたよ。

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どんなところが気に入っていますか?

気に入っているところはいろいろあるのですが、まず収納の多いところですね。収納スペースがたくさんあって、環との山歩きで必要なものはすべて入れられます。背中の後ろのポケットにはおむつやレジャーシートなどの平たいものを入れますし、すぐに取り出したい虫よけスプレーなどは外側のメッシュポケットに入れています。

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背面の内側やフロントの大きなポケット、サイドにはメッシュポケット。ヒップベルトにもジッパーポケットがついている。
衣類など軽くかさばるものは下部の収納スペースに。

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環くんとのハイキングで持ち歩くもの。食料や水、着替え、おむつ、防寒具なども。

背負い心地はどうですか?見た感じ、だいぶがっしりしていて重そうな印象ですが…。

スタンドも付いていて重そうに見えますけど、持ってみると案外軽いんですよ。実際に背負うと、普通のリュックサックを背負うより重心が上にくるので背負いやすく、腰も痛くなりにくいです。
ガイドの仕事のときはドイターのリュックサック「フューチュラ」を使っていて、背面のフィット感のよさがとても気に入っているのですが、キッドコンフォートも背面がメッシュになっています。汗が発散されやすいし、メッシュ生地自体にコーティングがしてあって水が染み込まないので、濡れ戻りがないんですよね。もちろんフィット感もよいです。

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    コーティングされて汗が染み込まないメッシュ生地を背面に使用していて、背中をドライに保つ。

  • 石高さんが使いやすさのひとつに挙げてていた、プルフォワードウエストベルト。前方向に引くことで簡単にしっかりと締め込られる。

環君はどうでしょう?今日はご機嫌よさそうですね。

いつもこんな感じで嬉しそうですよ。乗るときは自分から、いそいそと乗ってくれます。
キッドコンフォートに乗ると、目線がいつも歩いているときより高くなって、見える景色が全く違うのが楽しいみたいです。上のほうにある木の枝などに手を伸ばしたりもしますよ。一緒にいろいろなものを見て、聞いて、うんと笑ってはしゃいで、疲れたらキッドコンフォートの中でぐっすり寝てしまいます。頭のクッションも寝心地がよさそうです。

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ご家族で山に行くときはどなたがキッドコンフォートを背負うのですか?

家族で出かけるときは夫が背負います。私は身長153cm、夫は170cm。だいぶ身長差がありますが、背面調節ができるんですよね。背面の長さに応じて簡単に調節ができて便利です。

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背負う人の身長に合わせて無段階で背面長の調節ができるバリスライドシステムを採用している

片品村は自然が身近にあるのがいいです。小さな子供の頃から自然に触れるのはよいことだと思っていて、環をどんどん外遊びに連れ出しています。もちろん、子供も親も楽しいことが大前提。とくに子供とのアウトドアは「無理せずに」が大切だと思います。
2歳になったら、環が自分でも歩けそうな山に一緒に行きたいと思いますし、今年8月下旬には尾瀬デビューの予定。キッドコンフォートは背負っている私たちも、背負われている環も快適。家族みんなが無理なく山を楽しむのに、よいキャリーに出合えたと思います。

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尾瀬に行きたいと思う方へ注意点、アドバイスなどをお願いします。

装備のことで何点かご案内しますね。
まず靴ですが、尾瀬ケ原を散策される場合は硬い靴底の登山靴より、靴底の柔らかいトレッキングシューズがおすすめです。尾瀬ケ原は木道を長時間歩くので、底が柔らかいほうが疲れにくく、木道が濡れたときも滑りにくいのです。雨具も必ずお持ちください。尾瀬は雨がひどいときは本当に激しく降りますから、上下セパレートの登山用の雨具をお持ちいただきたいです。それから、尾瀬は日ざしが強く、尾瀬ケ原の中などは木陰もほとんどないので、上からの日光で首が焼けやすいです。ツバのあるハットがよいですし、キャップの場合は首をカバーする日除け付きのものを選んだり、タオルなどを首に巻いて首の日焼けを防いでください。
ひとりでも多くの方に、尾瀬のすばらしさを満喫してもらえたらと思います。

photo石高彩子(いしたか・あやこ)(ネイチャーガイド)
尾瀬自然ガイド、NPO法人 片品・山と森の学校所属。自然の中で仕事をしたいと尾瀬に住み始めて7年、尾瀬や周辺地域のエコツアーなどで尾瀬の魅力を多くのハイカーに伝えている。
https://katashina.info/staff.html

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